漫画と言えば何ですか?梶原一騎ワールドに憧れたオッサン
はてなブログの、今週のお題ということで好きな漫画の投稿をします。
この写真は、かのケンカ十段芦原英幸がいた愛媛県の夕焼けです。
皆様は、極真空手をご存知でしょうか?
今をときめく、あの那須川天心、朝倉未来・朝倉海、UFCファイターのジョルジュ・サンピエール、アンディ・フグ、芦原英幸、石井館長、生島ヒロシが入門していました。大山倍達が創り出した、一時期はかなりの勢力を誇った空手団体です。
その空手団体を一躍有名にしたのが、梶原一騎が原作を書き、つのだじろうが描いた(後半は影丸譲也)漫画・・・。
それは・・・「空手バカ一代」
私くらいの年代の人か、それより上の人で格闘技好きなら誰もが知っている有名な漫画です。
この漫画があったからこそ、今までの格闘技ブームがあったと言っても過言ではありません。
新日本プロレスのアントニオ猪木対極真のウィリーウイリアムズとの試合を皮切りに、下地が出来て行き、正道会館がそのブームを上手く利用して空手ワールドカップ、格闘技オリンピックと続き、K-1に繋ぎました。
そこからPRIDEやUFCと来て、現在では以前のブームと比べたら落ちますがRIZIN等のイベントに繋がっており、その影響力は計り知れないものでした。
では、この漫画の何が凄いかというと、我々に夢を与えてくれたのです。
主人公は、あのゴッドハンド大山倍達が、修行と戦いにあけくれる迫力満点の内容になっております。
極真空手で鍛えれば、牛を殺せる!ヒグマと戦える!日本刀を持った剣術家と戦って勝てる!銃を持った相手に勝てる!ムエタイ・プロレス・太極拳・柔道にも勝てる!
しかも空のビール瓶を固定しないで手刀で切る!10円玉を指で曲げる!自然石を手刀で割る!薪を手刀で割る!電線にいる雀を電柱を殴った衝撃で落とす!
これを現実だと見せて、疑念を抱かせずに描写出来たのは梶原一騎の創造力と、つのだじろうの劇画タッチがマッチしており、時代の流れに合っていたからでしょう。
つのだじろうと言えば「しんぶ~ん、ガシャァアアアンン!」ですよw
つのだ氏のホラー的な劇画要素が梶原ワールドのミステリアスな空手と合ったのかもしれませんね。
そしてキャラの個性が立っており、毎回対戦が楽しみになるのです。
今の時代ではインターネットが全盛なので、少し検索すれば大体の武術や格闘技の概要を知ることが出来ます。
しかし、その当時はインターネット検索とかは無く「カポエイラ」「サファーデ」等の武術の情報は分からないことが多く、我々にとっては神秘的なものでした。
今の時代のように何でも用意されていて、想像力を働かせる必要が無い状態とは違うのですよ。
不足した情報は脳内補完です!想像力をフルに働かせるからこそ楽しい!
昔のファミコンゲームみたいなところがありますね。
出てくるキャラには、地下プロレスの帝王、カポエイラ、サファーデ(サバット)、ヤクザ、プロレスラー、ボクサー、柔道家等がおり、中には実在の選手もいました。
そんな個性の強いキャラとの対決が面白くないはずはありません!
もう・・・なんて言うのか梶原ワールドに引き込ませて読ませるんですよね。
おまけに地上最強のカラテですからね!
極真が地上最強ということをうたっているのです。
男といえば、一度は誰しも最強を目指すものですよw
第一巻の始まりが「事実を事実のまま、完全に再現することはいかにおもしろおかしい 架空の物語を生みだすよりもはるかに困難である 」というアーネスト・ヘミングウェイの文章を使っているのです!
おお!って思いますが・・・この原文は何処にあるのか分からないという!w
先程の夢を与えてくれたというところもそうですが・・・インチキ臭いところを真実のように描くというのが本当に凄い!今思えば、良い意味でいいだけだまされましたw
現代の漫画やゲームにも影響を与えていますね。
我らが北海道が生んだ「板垣恵介」のグラップラー刃牙に登場する愚地独歩!
これは大山倍達 がモデルです。
いや~愚地独歩大好きなんですよねw
他の登場キャラにも極真と関係していた人物がチラホラ。
板垣先生が実際に「俺の負けだ勘弁してくれぇ」と言った相手とかですw
格闘技ゲームのストⅡに出てくるキャラでサガットがいますが、あれはムエタイの闇の帝王レイバーンから来ています。
他にもあると思いますが割愛です。
兎にも角にも、格闘技・格ゲー・格闘技漫画等に大きな影響を与えた聖典とも呼べる漫画を一度は読んでみたら良いかと思います!
ここからは余談なので、人によっては嫌な内容もありますので御注意ください。
だまされたと言えば・・・主人公の大山倍達(マス大山)は日本人ということになっていますが~・・・韓国人なんですよね(二重国籍)・・・そしてヤクザとの繋がりもあり、色々とお金に汚かったのです。
当時はヒーローとして見ていましたが~・・・亡くなった後の極真会館の分裂騒動の乱れっぷり、暴露本に書かれた芦原英幸への対応の酷さ、K-1が出てきて次々と倒される元極真の選手たち(顔面なし空手)、総合格闘技の選手に対応出来ない・・・地上最強は何処に?(大山道場時代は、まだ良かった)
だいぶ前に、長嶋一茂の昇段審査の組手を見たら・・・あまりにも見るに耐えなかった・・・昔の審査だったら普通にKOされているのだが・・・。
おまけに、黒帯なのに試合の時に礼を忘れた?それを周りが許している?
すごく・・・がっかり・・・です。
私はフルコン経験者ですが~今更やろうとは思いません。
顔面パンチに対応できず、タックルですぐに倒されてはお話になりませんので。
(一応、そのためにブラジリアン柔術を少しやった)
強くなりたい貴方はフルコン空手をやらずに、効率よく強くなれる総合格闘技、もしくはキックボクシングから始めると良いかと思いますよ。
そこらへんの話は、また今度にでも。